この占いはインドが起源で、バビロニア、インド、中国の天文学とそれを土台とした占星法の融合がみられ、今から約千二百年前に密教の高僧・不空三蔵によって完成された、平たくいえば月を使ったルナ占星術です。発祥はインドなのですが、それらが中国に伝えられ、その後あの弘法大師・空海が密教を日本に持ち帰ったと言われています。実際にこの宿曜占星術が使用され始めたのは藤原氏の時代になってかららしく、院名東もそうですがこういった占いの術は高い階級の人のみが使うことを許されていて、一般の人々には知る術はありませんでした。